営業のプレゼンテーション |これを選べば失敗しないネクタイ選び
プレゼンテーションはビジネスの大事なシーン、営業の皆さん、クールビズで普段は上着を着ていなくても、プレゼンの時には、暑いけど上着を着たりネクタイを締めたりしていませんか?冬であれば、カジュアルなコートは避けるにようにしていませんか?
そのようにするのは何故ですか?
多分、お客さまに、服装(見た目)で悪い印象を与えなく無い、または少しでも良い印象を与えたいという思いからではないでしょうか?
では、良い印象を与えるためにと、ネクタイの柄や色にまで気を使って意識して選んでいますか?
ネクタイの柄や色にはそれぞれ意味があります。
どんな柄を選べばいいのか、どの色を選べばいいのか、特に、プレゼンなど重要なシーンでおすすめのネクタイの柄・色をご紹介します。
ネクタイを選ぶ時、まずは柄から!
選ぶ前に、まず、自分がお客さまに、どんな目的でどんな印象を与えたいのか、また自分のモチベーションをどうしたいかなど、自分の考えを明確にしましょう。
選び方の順番としては、まず、「目的」に合わせて以下の順番で選びます。
目的に合わせて選ぶ
どんな印象を与えたいかで「色の心理効果を考慮して」選ぶ
着るスーツやシャツとのネクタイとのバランスを確認する
このようにすれば、ネクタイの選択を自分の考えて選ぶことができるようになり、ネクタイ選びに失敗しなくなります。
目的に合わせた「柄」を選ぶ
今回は、プレゼンですが、それ以外にも、商談、懇親会、セミナー・講演会の司会や発表者、業界の会合への参加など色々な目的が考えられます。
その目的に合わせて、どんな印象を与えたいかによって「柄」を選びます。
ー 代表的なネクタイの柄 ー
①無地(ソリッド)
無地タイの事を「ソリッド」と言います。
シンプルな無地のネクタイは、上品さ、誠実さ、清潔感をすべて表現できる柄です。
ビジネスシーンにおいても安心して使え、コーディネートが簡単な柄です。
迷ったら無地タイを選ぶのがベストです。
②ストライプ
ストライプが左から右へ上がっていくのがレジメンタルストライプと呼ばれる柄です。
おそらく、皆さんも多くの方が持っている、ネクタイの王道柄ではないかと思います。
他にストライプには、右下がりもあります、気になる人はネットで調べてください。
この柄は、ストライプの太さや間隔によって与える印象が変わります。
戦うイメージ、決断力や実行力がある印象を与えます。力強さとか、リーダーシップを印象付けたいときに非常に効果的です。
「プレゼン」にはおすすめの柄です
勤勉・知的イメージ、真面目な印象、洗練された印象を与えます。
「会議や研修」など真面な印象を与えたい時におすすめです。
ストライプは、海外の人と会う時は注意しましょうと言われています。
個人的な経験ですが、実際に海外でのプレゼンの経験はありませんが、外資系の日本法人の企業で外国人の方へのプレゼン経験はあります。
その時は、ストライプのネクタイをしていっても契約をとれたので国内では、そこまで気にする必要はないのではと思います。
③ドット柄
ドット柄は、ストライプに次いで多くの方が持っている柄だと思います。
ドット柄も無地と同様にビジネスシーンにおける王道の柄です。
丸い柄が整然と並んでいるので、相手に、上品で誠実、きちんとした印象を与えます。
小さいドットであれば、存在感があるのにシンプルなため、無地と同様にコーディネートが簡単な柄です。
④小紋柄
小紋柄とは、小さな柄が散りばめられたデザインのことを言います。
柄は、花や模様などバリエーションが色々あり、基本的に誰からでも好印象を持たれる柄です。
誠実さ、上品さ、知的、落ち着いた印象を与えますが、控えめという印象もあります。
小紋柄は、無地よりも、落ちつきや上品さの印象を強く与える事ができます。
ビジネスシーンでも、無地と同じくらい万能な柄ですが、柄のデザインに注意が必要になります。
また、柄は、小さければ小さいほど上品な印象を与えるので、プレゼンや商談、重要な会議などでも使うことができます。
⑤チェック
チェック柄は、カジュアルな印象を与えます。
特に、線がたくさん入っている、色数が多いものは、完全にカジュアルな印象になってしまいます。
ですので、ビジネスシーンでは、避けた方がいい柄。
特に、プレゼンでは、おすすめできない柄です。
- スーツではなく、ジャケットなどの服装で合わせてみましょう、スーツではNGです。
- スーツに合わせるなら、千鳥格子(ハウンドトゥース柄)などを試してみましょう。
⑥ペイズリー柄
古典的な印象で勾玉や草花などをモチーフにした柄です。
ペイズリー柄は、柄や色により印象が大きく変ります。
落ち着いたカラーや細かいデザインであれば、上品で誠実な印象を与え、ビジネスシーンでも可能です。
デザイン系、アパレル系、広告・メディア系など比較的服装が自由な会社には向いていると思います。
「色」の心理効果って何?
色が与える心理効果とは・・・
私たちが日々生活している中で、取り入れている情報の大部分は「見る」ことを通して得られています。もし、色の無い生活になったらどうでしょうか?
まずは、色の心理効果を体験
まずは、下の「自転車」の白黒画像をじっと見て、色が付いたイメージを想像して下さい。
イメージができたら、「白黒の自転車」の画像をクリックしてください(色のついた画像が表示されます)
自転車の白黒画像
(色を想像してからクリック、別ウィンドで表示されます)
自分の想像していたイメージと同じでした?全然違ってましたか?
次は、「ピーマン」の白黒画像です。
同じように、まずは、下の「ピーマン」の白黒画像をじっと見て、色が付いたイメージを想像して下さい。
イメージができたら、「白黒のピーマン」の画像をクリックしてください(色のついた画像が表示されます)
ピーマンの白黒画像
(色を想像してからクリック、別ウィンドで表示されます)
どうでしたか?
白黒写真を見てカラー写真を見た時、何か少しインパクトのようなものを感じなかったですか?
「色は人間にとって救いである」といったのはピカソですが、色はエネルギーの1つですのです。
色を見ることでも私たちはエネルギーバランスを取っています。
各色が与える心理効果の特徴
ビジネスで紺が主流なのは、見た人が、勝手に紺は誠実な人という印象を持つ、これは色が与ええてくれる心理効果によるものです。
謝罪の時に、濃紺や黒に近い紺を着用するのも、紺は「冷静・信頼」という印象を与えるので相手の怒りを抑える、冷静な印象を与える効果があるからです。
自分がどのような印象を与えたいか、色の心理効果を理解した上で色を選びましょう。
①赤(Red)
- 情熱的
- 積極的
- やる気
- 行動的
- 勇敢
- リーダーシップ
パワー、活力、情熱、勇気などのアグレッシブな印象を与えます。
赤いネクタイをすることで、自分自信を売り込んでいる事になります。
赤いネクタイはパワーネクタイともいわれます。
大事な商談で勝負をする時、プレゼンやクロージングの時に選びたい色
②青(Blue)
- 誠実
- 聡明
- 知的
- 冷静
- さわやか
- 清潔
相手に「信頼感」を与え、身に着けた自分も、冷静な気持ちになれ集中力も高まります。
大事な商談やプレゼンの時、目上の人に会う日に選びたい色
③紺(navy)
- 知的
- 勤勉
- 真面目
落着いた印象を与えるので、相手に安心感が生まれます、初回面談など初めての人と会う時に選びたい色
プレゼンでお客様にメッセージを伝えたい時などには、あまり効果が期待できません。
④茶色(Brown)
- 安定感
- 責任感
- 包容力
- 堅実
茶色も紺と同様に、落着いた印象を与えますの、お客様にメッセージを伝えたい時などには、あまり効果が期待できません。
ただ、場の緊張を緩和させる効果もあるので、じっくり聞かせたい時、専門的な話のプレゼンの時には落ち着き感をもたらしてくれる色
⑤グレー(Gray)
- 冷静
- 穏やか
- 知的
自分を沈めて相手を立てる色です、お客様へお詫びに行くときに選びたい色
お客様としても、普段明るいネクタイをしている営業が、グレーのネクタイをして謝りに来れば、何も言わなくても『ちゃんと謝りに来たな』という印象を感じてくれます。
謝罪の定番は無地の紺かダークグレーです。
⑥緑(Green)
緑は、相手の興奮を抑えたり、気持ちを落ち着かせる色になり、協調性があるといった印象を与えます、お客様の現状や課題などをヒアリングする時に選びたい色
- 平和
- 自然
- 穏やか
- 強調
プレゼンの場においては、お客様のテンションが和んでしまったり、もう少し考えてみようと決心が揺らいだり、あまりいい効果が期待できません。
ですので、プレゼンのような、ここぞ!という時には、避けた方がいい色です。
⑦オレンジ(Orange) / 黄色(Yellow)
やさしく友好的で朗らかとか明るい印象を与えます。
- 明るい
- 元気
- 親しみやすさ
- 社交的
- ポジティブ
重要なビジネスシーンではなく、懇親会や異業種交流会、パーティ、飲み会の幹事役などの時に選びたい色
芸人の方が好んで着けることが多いのが「黄色・オレンジ系」
「柄+色」オススメ組合せ
プレゼンの主体に合わせて2パターンご紹介。
自分のトークを中心にするプレゼン
自分のトークを主に行い、提案書・資料は補足(シンプルな資料)、相手に「考えやメッセージ」を伝えるプレゼン(セミナーや研修等)
- 柄:ストライプ(幅太め)※色数は2色~3色、少ないほうがいい
- 色:「赤」
- シャツ:「白」
- スーツ:「紺・濃い目のグレー」
積極的に自分をアピールでき、相手に熱意・やる気、強い主張などアクティブな気持ちを伝えやすくなります。
太めのストライプの方が、より力強い感じの印象を与えます。
提案書・資料を中心にするプレゼン
提案書・資料を主とし、トークは相手に内容を伝える事、想い・良さなどを理解・納得してもらうようにするプレゼン(商談のプレゼン、社内プレゼン等)
- 柄:ストライプ(細め)※色数は2色~3色、少ないほうがいい
- 色:「青」
- シャツ:「白」
- スーツ:「紺・濃い目のグレー」
青系のストライプは、誠実な印象で信頼感を与えます。
相手に商品の特徴や導入した時のイメージやメリットなどを伝えやすくなります。
細めのストライプの方が、より信頼感を得られます。
ストライプ「赤・青」の信憑性
「色+柄」オススメとして、「ストライプ+赤・青」を紹介しました。
何故、オススメなのか・・・
このトランプ前大統領の画像をご覧ください。
この画像は、「米朝首脳会談ライブ:日本経済新聞」に掲載されているものです。
左からG7サミット初日、G7サミット途中退出時、シンガポール到着時、同国のリー・シェンロン首相との会談時の写真です。
トランプ氏のネクタイに見る印象管理戦略
「無地の赤」のネクタイのイメージが強いと思いますが、レジメンタルタイ(ストライプのネクタイ)も多く取り入れています。
色は「赤」「青」の2色を頻用しています。いずれもインパクトの強い色味を「目に飛び込ませる」戦略を取っているようです。
トランプ氏は、元大統領であり、優秀なビジネスマンでもあります。
ご自身の経験と、大統領の周囲の優秀な方たちのアドバイスを踏まえた上での、スーツ・ネクタイを選択されていると思います。
今回オススメした「柄+色」と近く、見本にできる「柄+色」だと思います。
まとめ
柄の意味を知ったうえで、色の心理効果を理解できれば、自分が与えたい印象から、どの柄、どの色を選べばいいのか、理論的に考えられるようになれると思います。
もし、その日の気分や何も考えずに適当にネクタイを選んでいるのであれば、ビジネスで重要なシーンの時には、「柄」や「色」が、いかに重要であるかかお分かりいただけたと思います。
「柄」や「色」には力が有ります、その持つチカラを演出できるようになり、
プレゼンテーションや重要な商談の場で、できるビジネスマンになりたいなら、自分で自分の服装を選び演出できるようになりましょう。